プロペシアを服用するリスクに、初期脱毛の発生が挙げられることがあります。
抜け毛が多く発生することがあるためにリスクとして考えられていますが、ただこの点に関しては初期脱毛の発生理由への理解を深めないと誤った認識のままになってしまう恐れがあるのです。

なぜ初期脱毛が起こるのか、この問題にはヘアサイクルが大きく関係してきます。
そもそもプロペシアはAGA治療のために服用する薬ですが、AGAによる脱毛はヘアサイクルが乱れることで発生する症状です。

髪の毛は一定のサイクルで抜けたり生えたりを繰り返していますが、内訳としては大きく、成長期・退行期・休止期に分類することができます。
発毛に大きく関係してくれるのが成長期ですが、本来なら2~6年程度は成長期が持続されます。

ところがAGAが発症すると、成長期が著しく短縮されてしまうのです。
わずか数ヶ月~1年程度で成長が終わってしまい、必然的に髪も丈夫に育たなくなってしまいます。
その状態が続くことで次第に頭皮の露出が目立ち薄毛へと進行させてしまうのです。
そこで対策として服用するのがプロペシアです。
この薬にはヘアサイクルを整える働きがあるため、AGAの影響で乱れていた発毛サイクルを正常化することができます。

しかしながらヘアサイクルが正常化することでひとつの問題が起こります。
それこそが初期脱毛であり、プロペシアによって乱れがリセットされることで抜け毛が多くなってしまうのです。

脱毛が起こる具体的な仕組みとしては、発毛を休んでいた休止期から、生やすための成長期への切り替えが早く起こる点にあります。
AGAの影響を受けていた毛根は休止期に早い段階で入ってしまいますが、しかしプロペシアを服用することでヘアサイクルが整いますので、成長期にも早く入るようになります。
すると、まだ毛穴に存在する毛髪を下から押し上げるかたちとなり、それによって抜け毛を多く発生させるようになるのです。
つまり初期脱毛はこれから生えるためのサインであり、リスクどころか良い傾向と捉えることができます。

初期脱毛で髪の毛が抜けすぎても大丈夫?

初期脱毛が発生するのはヘアサイクルが正常化したことが理由のため、基本的には抜け毛が多くなったからと慌てる必要はありません。
そこで焦って服用を中止すると回復のチャンスを逃してしまいかねません。
しかし時には沢山の抜け毛が起こるために、問題がないのか判断に迷うこともあるでしょう。

どのくらいの抜け毛なら許容範囲で考えられるのかということですが、まず発生し得る抜け毛の本数として、1日に300~500本程度は確認できることがあります。
AGAではない場合の1日の抜け毛の本数は50~100本程度ですので、比較するとかなりの量が抜けることになります。
しかしながらそれでも後になってから回復してくる可能性があるため、沢山の抜け毛があってもそれは初期脱毛であり、問題がないという認識でいても良いでしょう。
ただ、あまりにも本数が多く不安がある場合は、治療を受けている病院に相談へ行くことも考えた方が良いかもしれません。
そもそもAGAではない可能性も捨てきれませんので、自己判断だけで済ませるのは要注意です。

もし初期脱毛が発生した場合、その状態がしばらく続くことがあります。
個人差がありますので一概には言えないですが、大体1~2ヶ月くらいで収まることが多いです。
初期脱毛が起こる仕組み上、ずっと続くことはなく、ある程度の段階で落ち着いてくるのが通常です。

なお、初期脱毛は誰にでも起こり得る問題というわけでもありません。
中には気になるほど抜け毛は多くならなかった、あるいは気が付くことはなかったというケースもあり、特に問題師されない場合もあるのです。
そのまま滞りなく回復ができることもあるため、やたらに初期脱毛に恐れる必要はないと言えます。
また、初期脱毛が起こらなかったからといって、プロペシアが効いていないわけでもありません。
変化がないのも反対に不安に感じるかもしれないものの、抜け毛が起こることなくいきなり発毛する場合もあると認識しておいた方が良いでしょう。